}
1|美術に関わる個人のエンパワメントを推進する
2|アート・ワーカーの活動環境を改善する
3|文化芸術が尊重される社会の実現に寄与する
art for all 憲章は、art for allの活動をより健全かつ円滑に進めるための一連のガイドラインです。
お互いの特性や違いを否定し皆同じであるとする「平等性」ではなく、それぞれの性質や特徴の違いを認めた上で、それぞれに合わせた対応をすることでより「公平な」環境を作ることを目指します。なるべく個々人の性質や状況に配慮して臨機応変に対応することこそが公平な環境を作るための第一歩となります。
個々人の能力を一元的な優劣で評価するのではなく、多様性と差異を前提としたチーム作りをすることで組織の活動の幅を広げ、個別で活動するよりも社会に対するインパクトを作り出すことができます。
他者と共同作業をする際には、時間や資源が有限であることが前提となります。お互いの時間や資源を尊重する意味でも、無理のない締め切りを設定し、余裕をもった円滑な運営を目指します。
美術活動は個人単位に行われることが多く、行き詰ってしまったりトラブルが発生してしまうことがあります。声を掛け合ったり助け合うことでネットワークやコミュニティをつなげ、資源の有効的な活用や活動の幅が広がることを目指します。
art for all 憲章は、今後も定期的なアップデートが必要と考え、改訂を重ねてより理想的な組織作りに必要なガイドラインとしていく予定です。
art for allでは、上記の「私たちが大切にする価値観|Core Values」に基づいた実践をより健全かつ円滑に進めるため、当団体におけるあらゆる活動において運営者および参加者の心理的安全性*を確保し、ハラスメントのない活動環境づくりに取り組みます。ハラスメント事案が発生した際には本憲章に則して問題解決と再発防止にあたります。
*心理的安全性とは、自身がアイデア、質問、懸念の発言や間違いの指摘などをしても、罰せられたり屈辱を受けたりしないという信念のことである(出典:Wikipedia, 英語版、2024/5/27にアクセス時点)。
art for all憲章は、ミーティング、イベント、ウェブサイトの運営等やそれらに関わる全てのart for allの活動が適用対象です。
art for allでは一切のハラスメント行為を許しません。art for all に関わるすべての人が身体的精神的に健康で安全な環境で過ごせるような、ハラスメントが生じない良好な環境づくりとその確保に尽力します。本憲章に基づくハラスメントとは、本人の意図の有無にかかわらず、正当な根拠なく相手に不利益や脅威を与えるなど、art for all に関係する人々の権利や尊厳を侵害し、心理的安全性を損なう発言や行為を指します。
art for allではハラスメント相談窓口およびハラスメント対策チームを設けます。ハラスメント相談窓口の相談員は年度ごとに選定されます。組織内で相談しにくいような場合は、外部相談員に相談することができます。
ハラスメント対策チームは、ハラスメント発生時の対応のためにその事案ごとに構成します。
相談のフローについては別途作成する相談ガイドラインを参照してください。
内部相談員:
大舘奈津子、布施南風(artforall.sos.she.her@gmail.com)
藤井光(artforall.sos.he.him@gmail.com)
外部相談員:
横山美栄子(artforall.sos.gaibu@gmail.com)
Art for allは主に美術分野の関係者からなるプラットフォームであり、2020年のコロナ禍において、文化的・芸術的営みが閉ざされていく危機に対して、芸術分野の生態系を損なわずに、さらなる活力がもたらされることを目指し活動を始めました。6月には2日間にわたり延べ約500人の美術関係者のオンライン会議を経て、『美術に関わる人々への幅広い緊急支援』要請書をまとめ、4,710名の賛同署名とともに政府各省庁に提出しました。
複数の専門家を招聘するウェビナー企画、知識共有の機会を提供する「アーティストのための実践講座」やアート・コミュニティ活動、社会にとってアートの重要性と情報を発信する活動などを行っています。
5月
art for all 初ミーティング
6月19~21日
美術関係者のためのオンライン会議を開催(延べ参加者数:500名)
7月
内閣府をはじめ各省庁に対する要請書「美術への緊急対策要請書」提出
(署名者数:4,710名)
9月22日
大和日英基金(ロンドン)主催 「Covid-19 and the Artists’ Union: Is this a turning point in Japan?」 に出演
文化庁の「文化芸術活動の継続支援補助金」 審査員(岡田裕子さん)
11月25日
アーティストのための実践講座 1 「アーティストの「お金」事情」(参加者数:約200名)開催
12月4日
文化庁アートプラットフォーム事業連続ウェビナー第4回 「『コロナ以降』の美術とは?
アーティストの視点から見る表現・支援の課題」 (川久保ジョイさん、大舘奈津子さん)
1月8日
札幌アーティスト・イン・レジデンス 【集合のダイアログ】 登壇
1月27日
アーティストのための実践講座 2 「ハラスメントについて一緒に考える」 開催
2月
川村文化芸術振興財団ソーシャリー・エンゲイジド・ アート支援助成
3月
AITトーク-ラウンドテーブル「IN AND OUT OF THE SCENE – アーティスト・イン・レジデンス」(白川昌生さん、村上華子さん)
3月10日
アーティストのための実践講座 3 「活動の場所を変えることについて(今の場所ではないところでやって行くために)」 開催
5月1日
アーティストのための実践講座 4 「働きやすい「現場」をつくる」 開催
5月7日
YOUTUBE 「afa radio」 開始
5月
厚生労働大臣と基準局労災管理課に「労災保険の特別加入制度の対象についての要望書」 提出
7月18日
「art for allフェス2021」 開催
12月
「文化庁新進芸術家海外研修制度」に関するアンケート結果
12月29日
プレサイトリリース
12月29日
JIJI通信に取材頂きました「コロナ禍の芸術を救え! 日本のアーティストが連携」
2月21日
アーティストのための実践講座 5 「ケアとアートをめぐる諸問題を共に考える」 開催
その他
文化庁の「文化芸術活動の継続支援補助金」 の申請方法ガイドを制作
文化庁の令和2年度第2次補正予算事業「文化芸術活動の継続支援事業」についてのアンケートを実施
「文化芸術活動の継続支援事業」についての実態調査
「文化庁新進芸術家海外研修制度」に関するアンケートを実施