art for all フェス2022〜活動報告と意見交換〜
2022.9.28
}
イベント
2021.7.18
art for allの一年間の活動報告とアートの環境を改善するための意見交換のイベント「art for allフェス2021」を、7月18日(日)の日本時間20時〜開催します。
2020年6月に「美術関係者のオンライン会議」を開催し、7月に「美術への緊急対策要請書」と賛同署名を政府に提出しました。その後も、アーティストを中心とした有志ボランティアで、アートの環境を改善するために活動してきました。
これまでの活動を経て、art for allは任意団体を設立します。この機会に、アートに携わる人々が直面している悩みや問題、課題などを再確認し、より積極的にさまざまな課題に取り組みたいと思っています。そのために、art for allの目的を共有して、より多くの方に企画や運営にも参加してほしいと思っています。
art for allフェスでは、この一年間の活動報告と「屋台」と名付けたトピック別のグループでの意見交換を行います。例えば、「報酬等のガイドライン作成に向けて」「生活と移動」「別の働き方を求めて」といった「屋台」で、同じ悩みや興味・関心を持っている方との出会い、情報交換やちょっとした相談、問題解決のための糸口、具体的な対策や行動など、幅広い視野で話し合いができればと思っています。扱われていないトピックについての新たな「屋台」も募集していますので、この申込フォームからご連絡ください。「屋台」での意見交換の後に、art for allの方針を共有し、みなさんのご意見を伺って、さらに更新していく予定です。
アートの環境に悩んでいる方、この環境を変えていきたい!とお考えの方はぜひご参加ください。
日時:2021年7月18日(日)日本時間20:00〜22:30
場所:オンライン、Zoomミーティング(URLは当日10時までにメールでお送りします)
参加費:無料 定員:300人(先着順)
<当日の進行予定>
20:00 挨拶
20:05 活動報告
20:40 意見交換
▼トピック別の屋台(ブレイクアウトルーム)
途中での移動も可能です。ただし、「別の働き方を求めて」屋台は事前登録制です。
・「報酬等のガイドライン作成に向けて」屋台
・「生活と移動」屋台
・「『美術』について話そう! 」屋台
・「別の働き方を求めて」屋台(事前登録制)
・「なんでも相談」屋台
21:30 休憩(15分)
21:45 art for allの規約と運営委員について
22:00 art for allのこれからの方針について
22:30 終了
<トピック別の屋台>
▼「報酬等のガイドライン作成に向けて」屋台
日本のアートの現場では、未だアーティストへの報酬や賃金に関するガイドラインはなく、報酬も賃金も予算に計上されない事業が数多く実施されています。この屋台では、アートを巡る労働環境について考え、環境を改善するためのガイドラインや契約書、ユニオンといった具体的な取り組みに向け話し合います。海外のガイドラインの実例やユニオンなどについて詳しい方もお招きし、集った方々と具体的な実践に繋がっていくようなミーティングになれば思います。
▼「生活と移動」屋台
アーティストはさまざまな事情、動機によって活動拠点を選んできました。いまコロナ禍において移動が制限されている中、留学やレジデンスが延期/中止になってしまうケースが、とくに若い世代に多く発生しています。生活する場所が家族との関係や活動のスタイル、考え方、アウトプットに及ぼす影響は少なくありません。拠点選びや移動することについてあらためて考え、経験や知恵を共有できたらと思います。
▼「『美術』について話そう! 」屋台
アートをめぐる環境改善が中心的話題となるart for allにおいて見過ごされがちなのが、私たちに一番深く関係する美術作品や美術史、美学理論についてではないでしょうか。これまでart for allで提起してきた様々な社会問題同様、美学もまた歴史的に構造化された体制として存在しています。西洋言語の訳語として明治期に登場した「美術」、そして元来軍事用語であった「アバンギャルド(前衛)」。わたしたちが携わる美術の背景に存在する構造や美学理論とは何か。ここでは過去と未来の「美術」について皆で話をし、どのような変化を私たちが願うのか語り合う場としたいと思います。
▼「別の働き方を求めて」屋台(事前登録制)
立場の違う人々が、過去に経験したブラックな体験や、搾取の現状を腹を割って共有し、今まで見えなかった問題点をお互い認識する機会を作りたいと思っています。そして、良い芸術によって社会を文化的に育むことだけにフォーカスするのではなく、この実践に関わっている全ての人の生活自体をより文化的に豊かにするような、新たなる働き方を目指すきっかけになればと考えています。
▼「なんでも相談」屋台
他の屋台では扱われていない、アートに携わる仕事をしていて感じた問題や悩みについて話し合える屋台です。例えば、子育てをしながらアートの仕事をする大変さ、画廊との仕事の際に感じられる不透明さやアーティスト側の立場の弱さ、美術の仕事をしながらメンタルヘルスや健康の管理の難しさ、などなど参加者の問題意識を共有できる場です。今後のart for allの活動にもフィードバックしたいと思っています。
<フェススタッフ>
岡田裕子、川久保ジョイ、白川昌生、田中功起、藤井光、村上華子、津田道子、大舘奈津子、小泉明郎、高屋永遠、遠藤麻衣、湊茉莉、深井厚志、クボタノリコ、井上文雄、増山士郎、本間かおり、大小島真木、森⼭晴⾹、笠原恵実子、橋本聡、橘匡子、長尾望、東方悠平、ヒロセガイ(順不同)
2022.9.28